2006年12月24日

Have Yourself A Merry Little Christmas

よぉ、親父、エールをくれ。

クリスマス・イブだってぇのに、カウンターでやさぐれ野郎どもの世話たぁ、気の毒なこったぜ。

まったく、どいつもこいつもガン首揃えやがって、せっかくのクリスマス・イブだぞ。
とっとと手前ぇのイイ子んとこへ行くか、親のいるヤツぁ家へ帰って、たまにゃ孝行のひとつもしてみやがれってんだ。
ズラリ赤ら顔並べて、バカ騒ぎしどおしのごく潰しどもが。

なに、手前ぇに言われるスジ合いはねぇ?
そういう手前ぇはどの面さげてエールなんぞあおってやがるってかい。

若ぇの、口の訊き方ってもんについて、一手ご教授に及びてぇとこだが、あいにく今夜は聖なるクリスマス・イブときやがる。
店で騒いじゃ親父に済まねぇ。
それに俺ゃあ平和主義者だ。
手前ぇら海のごく潰しどもが、さっさと家へ帰ってみたくなるように、ひとつためになる話をしてやろう。

百本腕から手前ぇらへの、クリスマスの贈り物ってわけよ。



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posted by ブリアレオス at 21:11| Comment(3) | TrackBack(0) | Story of Hecatoncheir | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月10日

密林の神々

弱々しく差す日の光をうけながら、俺達ゃバカみてぇに茂りまくりやがった枝葉を掻き分けて進んでた。

上陸地点から遥かに踏み込むこと数週間。
インディアスってのは、どこもかしこも森ばっかりだ。
平らに拓けてるとこはほとんどねぇ。
海原に浮かんだ小島みてぇに、深い森ん中に飛び飛びに人の住んでる村がある。
ここいらの連中は代々、そんな森の中に点在してる村で、猫の額ほどの土地を焼き払っては、そこでトウモロコシだのジャガイモだのって珍しい作物を植えて細々と暮らしてた。
コンキスタドーレ共が殺到してくりゃ、こりゃ確かに一網打尽になっちまうのも無理ねぇや。



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posted by ブリアレオス at 22:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 航海日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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