2006年05月19日

The March Of The Black Queen(前編)

のぼる朝日をバウスプリットに引っ掛けて、地中海を行くH.M.S.Goshawkに、朝直の四点鐘が響く。

岩の間のタコの抱えるタマゴのように、ハンモックの揺れる薄暗い下層甲板の一角。
ぼんやりと濁るランプの明かりを囲んで、交代を控えた左舷直の水夫達が、抑えた声でぼそぼそ話しながら朝飯を食べている。

「ジェイコブの野郎、軟膏の大瓶で頭ぁ割られそうになったってよ」

熟練水夫のレイノルズがスプーンを左右に振って言った。

「いや、マルチェッロのヤツなんざぁ、包帯で梁から吊るされたって話だ」

すかさずまぜっかえすのはカギ傷のエミリオ。

「右舷直のパトリスがな、夜半の六点鐘に部屋の前通ったら、明かりがついてて中からブツブツ声が聞こえたんだと」

無鉄砲のギャレスが、らしくもなく一層声をひそめる。

「や、やっぱり悪魔に魅入られてるんじゃあ…」

臆病者のマシューが心細げに語尾を震わせたのに、全員が顔を見合わせてうなずこうとしたその時だった。


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posted by ブリアレオス at 11:45| Comment(17) | TrackBack(0) | Story of Hecatoncheir | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月06日

クジラの土曜日

ふじ.JPG

連休まっただ中、気晴らしに、また自転車で名古屋港水族館へ行ってきた。
今回は一応デジカメ持ってったんで写真いっぱい。



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posted by ブリアレオス at 22:09| Comment(1) | TrackBack(0) | 航海日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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