2005年09月27日

Calamity comes back again (2)

上陸して用事を済ませたハンスとホセを乗せたカッターが、ペレグリンの停泊する沖合いへ向けてすべるように進む。
ブリアレオスの妙な習慣のせいで、荷おろしと積み込みに大型の艀を手配しなければならず、毎度手続きの手間と費用がもったいないホセだった。

「今回はすんなり片付いてよかったですな、副長」

ハンスはこっちを見るだけで無論返事はないのだが、いつものような張り詰めた緊張感もないのは、ハンスなりに機嫌のいい証拠だ。

「日曜をゆっくり楽しんで、月曜には沖出し出来まさぁ。…と、なんですかい、ありゃあ」

ペレグリンに一艘の艀が横付けしているではないか。
ゆったりと大きめで、ラテンを引っ掛けた1本マストを申し訳程度に押し立てている。

「…青地に紡ぎ車と走る羊が3頭だ」

すかさず望遠鏡を向けたハンスが掲げられた旗を識別する。
その紋をもつリスボンの商家が、たしかあったはずだった。
商家が何の用だろう。
怪訝に思いながら、二人は漕ぎ方を急がせた。



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posted by ブリアレオス at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | Story of Hecatoncheir | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月22日

Calamity comes back again (1)

ブリアレオスは、リスボンへ入港しても絶対に船を岸壁へ着けない。

どれほど埠頭が空いていようが、積み下ろしの荷が多かろうが、決まって港の入り口に近い一角で陸を背にして投錨する。
他の港では、どれだけピタリと埠頭へ横付け出来るか、操船の出来に子供のように一喜一憂するのだが、リスボンでだけはガンとしてこの流儀を通すのだ。


今日もH.M.S.ペレグリン(さっそくハデにぶっ壊したオスプレイの姉妹艦)は、ベレンの塔を斜め後ろに見ながら沖合いの一角に錨を下ろしている。
港内では操砲訓練は出来ないので、全砲門はしっかりとカバーをかけられ索具で固定されている。
鉄面副長ハンスとしまり屋主計長のホセが揃って上陸していて、船内にはどことなくのんびりした雰囲気が漂い、折からのゆるい潮風とゆっくりした波音は眠気を誘う。
当直員は日課の甲板磨きも済ませて、索具と帆の点検やらペンキ塗りやらをこれまたのんびりとやっている。
明日は日曜。
全員上陸休暇をもらって、陸で羽をのばすのだ。
非直の船員たちも上陸用の小奇麗な服を用意したり、ポルトガル出身の仲間を捕まえてポルトガル語の口説き文句を教わったり、なんとものどかな午後を過ごしていた。

当直のライベンは、こんな時でも檣頭(ヘッド)の「巣」におさまって港の方へ目をやっている。
以前に秘密裏に停泊中の港で、入港がバレて(酒場でバックドロップと「ロンドン橋」をやればイヤでもバレるのだが)、借金取りが船まで押しかけたことがあった。
それ以来、借金を完済して後ろ暗いところがなくなった今でも、始終見張りを立てるのが習慣になったのだ。

ライベンは、港内を無数に行き来する艀の全てを目で追っている。
もちろん一隻一隻を見ているのではなく、全ての動きを視野に入れて気になる船を見分けるのだが、これとても常人にはなかなか難しい芸当だろう。
そのライベンが、ペレグリンに近づいてくる艀を視野の隅にひっかけた。
先に上陸した連中のカッターかと思ったが、妙に小奇麗で優美なデザインは絶対にペレグリンの艤装品ではありえない。

「Ship a hooooy」

即座に甲板へ報告の第一声をあげながら、けれどこれがペレグリンを一騒動へと引き込む潮の変わり目だとは、神ならぬライベンには知る由もなかったのだった。


ライベンのところからは甲板の様子がよく見える。
甲板には気持ち引き締まった空気が流れたが、近寄ってくるのがごく小さな艀で、船を操っているのがいかにも商家の手代風情なので、ほとんどの者が元の仕事へ戻っていった。
こういうときに動くのは、どうしても下っ端だ。
この船では一番年齢の若いジョーに、そういう仕事のほとんどはまわる。
ジョーは舷側から身を乗り出して、艀の客から来意を聞いている。
取り次いだジョーが小走りに船尾へ急ぎ、下層へと階段を下りていった。

ややあって、ブリアレオスが昇降口をすごい勢いで駆け上がって来るのが見えた。
ただならぬ血相に、甲板には妙な緊張感がはしる。
甲板へ出たブリアレオスは落ち着かな気に左右を見回している。
空気を読まないバーニィがなにか声をかけ、即座にラリアットを喰らって昏倒する。

(また「熱いね大将、思い人のご来訪かぁ?スミに置けねぇよな、船長も」とか言ったな)

見れば、来客はすでに艀を横付けして、舷側を上がって来ようとしているようだ。
ブリアレオスは、フォアマストの方でトップスルの掛けなおしを指示していたトマへ、妙にひそめた調子で何か言っている。

(「出来るだけ時間を稼げ」?)

言いつけると、当惑するトマを残して、なんとブリアレオスはメインマストへ上りはじめたのだ。
わき目もふらずに、ライベンの居る檣頭めざして一直線。

(あぁ、さては…)

と思いながらライベンは甲板へと視線を戻す。
舷側のそばから軽いどよめきが上がるのと、ブリアレオスがライベンの「巣」へ転がり込んだのはほぼ同時だった。

「ライベン、ライベン、匿ってくれ」

必死のブリアレオスを視界の端でとらえながら、ライベンは舷側を上ってくる「客」へと視線を注いだ。

潮風に服のすそをひらめかせながら上ってきたのは、ライベンの想像していたとおりの人物だった。
posted by ブリアレオス at 17:34| Comment(2) | TrackBack(0) | Story of Hecatoncheir | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月21日

放蕩息子の近況

怠け暮らしてたツケってヤツで、いつのまにやら俺ゃあ軍人稼業ってよりゃどっちつかずの半端モンに成り下がっちまってた。

毎日ふらふら航海しちゃいるが、ベネットやベルクト姐さんみてぇにみっちり学究に勤しむでなし、Ranzoみてぇに巨万の富を築くのに額に汗してまわるでなし、はたまたウチの美紅みてぇにストイックなまでに海事修行に励むでなし。

ウチの商会にしたとこで俺が先陣きって引っ張るでもなく、現にイベント企画は陸が忙しいスティチのヤツがやってたりする。

大して損もしねぇかわりにでっかく稼ぐわけでもねぇ。
のんべんだらりと航海しては寝落ちの毎日。

気楽といえば気楽なもんだが、さすがにちっとマズイような気がしてきた。
てなわけで、ここんとこ何日か、今更ながらケープまで出張って行っちゃあ海事修行に励んでる。
ちょいとキリのいいところまで腰据えてみようと思ってる。

ここんとこ更新が滞ってるのは、まぁそういうワケで、もうちょい面倒かけると思うぜ。

わざわざお運びの面々にゃ、すまねぇな。
posted by ブリアレオス at 10:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 航海日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月16日

Coopers in the Bilge well

非番の直外員を叩き起こす非常呼集の呼子が船内の空気を引き裂いていく。
やや遅れて怒号や号令が飛び交い、各甲板をつなぐ昇降階段がけたたましく踏み鳴らされる。
それぞれが自分の持ち場へついて、いつでも次の命令をこなせるよう待機状態に入るまで。
号令一下、いつでも砲を押し出して相手めがけてぶっ放せるようになるまで。
つまり全船の戦闘配置が整うまでに要する時間は約4分と20秒。
オスプレイに所帯が移ったばかりの頃からすると随分短くなったものだ。
その間、水平線の船影について刻々とライベンから続報が告げられる。


メインマストを降りたジョーは、船尾へ走って昇降口から下甲板へ駆け下りた。
すでに間仕切りの隔壁はてきぱきと取り外されており、ブリアレオスはすっかり目を覚まして、こっちへ向かって歩き出すところだった。
ジョーに目をとめると、18ポンド砲の弾が入りそうな大口をあいて欠伸を一発、上着のポケットから砂糖菓子をつかみ出し投げて寄こした。
ブリアレオスはジョーをみるとやたらと菓子をくれるのだ。
乗組みの時に年をサバ読みしたのも、この分ではとっくにバレているだろう。

「おぅ、ご苦労さん。こっちはもういいぜ。下行ってアンリを手伝え」

「はい!」

身を翻して駆け出すジョーに、ブリアレオスはハンスを従えて昇降階段を昇りながら言い足した。

「そいつは持ち場へつくまでに食っちまえよ。濡らすと溶けて台無しだぞ」

ひらひらと手を振って上甲板へ消えるブリアレオスを横目にみて、ジョーは慌てて砂糖菓子を頬張った。
頬張りながらさらに下層へと階段を駆け下りる。
最下層、ジョーの持ち場へ。


船体の最下層、船倉のさらに下のスペースは、通称ビルジウェルといい、船体のわずかな隙間から染み込んだ海水だったり、上層の甲板からの生活廃水だったり、常になにがしかの水が溜まっている。
時々余計に溜まった水を、バケツリレーで汲み出してやったりするのだが、間もなく撃ち合いともなるとさすがにそんなヒマはない。

駆け込んだジョーを迎えたのはアンリを頭に補修班の面々。
上司に似るのか、それともそういう部下ばかり集めたのか、この部署には戦闘艦らしからぬ雰囲気がある。
迫る砲撃戦を前に、張り詰めた緊張感とむき出しの闘争心、そして異常なまでの高揚感がミックスされた上甲板の雰囲気に対して、最下層は実に静かなものだった。
上甲板を支配する吹き付ける風の音、打ちつける波の音、そして何より次第に近づいてくる敵船の帆と、その推移を知らせるライベンの声。
ここにはそれが一切ない。
聞こえてくるのは頑丈な船体のあげる軋みぐらいで、上がどうなっているのかは分からない。
沈黙の中で、しかし緊張感はじわじわと高まっていく。


息の詰まりそうな時間が過ぎた後、それはいつも出し抜けだ。
かすかに聞こえるのは、砲弾が空気を切り裂いていく音と水面をかき回す音。

どうやら向こうが先に撃ちかけているようだが、初弾はハズレ。
オスプレイは行き足が速いうえに舵の効きが抜群にいい。

ややあって、スヴェンの号令に続いて次々に起こる轟音と船体の振動が来た。
戦闘開始。
敵味方ともにおびただしい数の砲弾を、相手の船体めがけて叩き付け合う壮絶な殴り合いの始まりだ。
上層甲板はたちまち怒号と砲声と歓声と血煙舞う修羅場と化していく。

一際大きな衝撃が船体を貫く。
命中弾だ。
2発、3発と衝撃は続き、上層甲板からは悲鳴や怒号がひっきりなしに響いてくる。
敵船の片舷斉射をまともに浴びたらしい。


途端に、喫水線下のあちこちで船体の隙間から勢いよく水が噴出した。
補修班の仕事はここからが本番だ。
みるみる水位はヒザまで来た。
素人ならたちまち浮き足立つ状況で、あわてずに仕事をこなすからこそプロなのだ。

「船首2番、左舷側4番から7番に浸水です!」
「船尾異常なし、右舷3番に軽微浸水確認!」

被害状況が告げられ、アンリが言葉少なく指示を飛ばす。

「ラリィとジョーンズは2番、ジャクソンはここで待ってて。ワンとジョー、一緒に!」

すかさず全員が割り振りの部署へすっ飛んでいく。
水は腿まで上がっている。
排水が追いついていないのだ。

左舷の浸水箇所にたどり着いた3人は、大急ぎで帆布ぎれと木栓をあてて木槌を振るう。
腰まで水に漬かっての作業はやりにくいことこの上ないが、ここで1秒ムダにすれば浸水はたちまち腰どころではすまなくなる。

「こっぴどくやられてるッスね、こりゃバーニィの親分はバックドロップものッスね」

浸水箇所の帆布を押さえながら、チーナ(中国)人水夫のワンがアンリに言った。
押さえた手の数センチそばに木槌が振り下ろされているのだから、これも大した度胸と言える。
返事こそしないが、うんうんとかぶりをふりながらアンリも応じる。
ジョーはその横で木栓と帆布の支度をするのが当番なのだ。

「きっと火曜日にタラを食ったのがいけなかったッス。操帆の組のヤツらはみんな食ってたッス。火曜のタラの呪いッス、ねぇ、ジョー?」

ワンは奇妙なアクセントの英語で誰彼なしにおしゃべりをする癖があるけれど、仕事は抜かりなくこなすので、ジョーとも仲がよかった。
よくわからないながら、ウンとうなづいているところへラリィが顔を出す。

「2番、息の根止めてやりました。4番もじき止まります!」

アンリはうなづいてワンへ言った。

「ジョーとかわって、ラリィとポンプへ行って。落ち着いたら皆で排水にかかろう」

「Ai Sir !ッス」

ワンと代わって木栓を押さえながら、ジョーはアンリの表情をうかがった。
上層甲板ではなおも砲撃音と怒号が飛び交っている。
まだまだ決着はついていないようだ。

「アンリ班長、大丈夫でしょうか」

アンリはあまり感情が表情に出ないので、下について日の浅いジョーは時々不安になってしまうのだ。
ことにこんな胸まで水に漬かっているような場合には特に。
もしかして、オスプレイはけっこうマズイ状況だったりするんじゃないかしら?
こんな船に乗ってはいても、ジョーはやはり12歳の子供に過ぎないのだった。

「いや、大丈夫大丈夫。これまで沈んでないし、今も沈んでないよ」

アンリは、ちょっと木槌の手を休めて、しかし妙にのんびりと答えた。

「それにこれから先だって沈まない。穴は僕らが全部塞ぐからね」

のんびりしながらも、その口調は自信にあふれているのだった。
posted by ブリアレオス at 12:55| Comment(1) | TrackBack(0) | Story of Hecatoncheir | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月15日

ブーメランは誰の手に戻るか

巷で大騒ぎの10月度アップデート予定。
最初の発表から1週間ほど経過したが、その後特に追加の情報も釈明(?)も出ねぇ。
ってぇことは、概ねそのまんま押し切る気満々なのかもしれねぇな。

騒ぎの目玉はブーメランだよな。
ブーメランの飛距離が伸びてダメージが下がる。
元々、どっから発生したか定かじゃねぇにせよ、今やそこかしこの港の前で、ぶんぶんブーメランしてる船と、ぷかぷか浮いてる船は珍しくねぇわけで。
そこへ降って沸いた今度の修正話。

けれどこいつぁ、プレイスタイルによって受ける印象と功罪がまるで違ったものになっちまうんだな。



今日のは整理ついてねぇ上に長ぇぞ
posted by ブリアレオス at 11:41| Comment(3) | TrackBack(0) | 航海日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月13日

アルバトロス号の遭難

いやぁ、やられちまった。

その前の晩、俺ゃあ豆腐やファンさんと一緒にケープ周辺へ訓練に出張ってってた。
訓練のあとサンジョルジュまで引き上げて、その晩はそこで酒盛りやって寝た。

次の日、サンジョルジュを出航してロンドンへ帰ろうって俺は、カーボヴェルデの西方あたりを斜めに北上してた。
風向きはまぁまぁ、行き足は十分ってわけで、俺ゃメシの支度なんかをはじめたわけよ。
戻ってくると、進路上に船影。

やべぇかなぁ、とは思ったんだけどな。
急旋回してくるそいつに接舷くらってやられちまった。

幸い、持ってかれた物はたかが知れてたんだが、まずい事に浮き輪の予備がきれちまってた。
俺を拿捕したフランス野郎は、「はこびましょうか?」とか言いやがったが、手前ぇを沈めたヤツに「はこんでもらう」なんざまっぴらだったんで、塩まいてお引取り願った。
俺もそこまで割り切っちゃいねぇし、いきなり殴ってきた相手と仲良くするほどお人よしでもねぇんだ。

で、そのまんまどうするあても無く、まぁ、どのくらい船が通るもんかのんびり見てみる事にしたんだな。
場所が場所だけに、見かける船影もほとんどねぇ。
商用船のネーデルラント野郎が1隻、南から航行してきたが、そのまんま素通りしていっちまった。
難破する手もあったんだけどな(積荷もたかが知れてたしな)。

そうこうするうちに、漂流生活も70日を突破。
水夫が居なくなっちまったんで何日でも浮いていられるわけだが、なにせ動かねぇんでヒマでしょうがねぇ。
うんざりしかかったところへ、イングランドの宝石商が救助してくれた。
やれやれ、助かった。

take in tow.JPG

どうもここんとこ、海賊連中がバカに商売熱心にやってるらしい。
ハタ迷惑な話だが、用心しねぇといけねぇやな。

さらに曳航され航海日数は100日を超えて、やっと着いたぜ、カリビブへ。

benefactor.JPG

100日かかって、ふりだしへ戻ってきたってわけだな。
posted by ブリアレオス at 09:43| Comment(2) | TrackBack(0) | Episodes | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月08日

Roast Beef of England

なんかカパさんとこから「お料理バトン」ってのが回されてるみてぇだ。
以下、その回答。

質問:次のメニューにどんな調味料をかけますか?

●目玉焼き
塩と、胡椒もほんの少し振る。
ベーコンエッグのサニーサイド・アップ、半熟に蒸し焼きにしたのが好みだな。

●納豆
醤油(もしくはタレ)にネギ、カラシとあればうずらの卵も入れる。
世の中にゃあ「乾燥納豆」なんて食い物もあって、そのままポリポリ食っても美味い。

●冷奴
醤油におろし生姜。
昔の安食堂風に、そのまんまの1丁豆腐に大雑把に削り節と醤油をかけたのも悪くねぇ。

●餃子
自家製のヤツならそのまま食ってもいいように味つける。
大抵は、ポン酢にラー油をたらしたヤツにちょっとつけて食う。

●カレーライス
具は揚げたナスなんか入ってると美味いな。
普通そのまま食うが、たまにタマゴを割ることもある。

●ナポリタン
ナポリタンはあまり食わねぇが、食うならそのまま食う。
パスタは、超シンプルなアーリオオーリオが好きだな。

●ピザ
タバスコか、ハラペーニョ・ソース。

●生キャベツ
千切りになってるヤツにはウスターソースを少量。

●トマト
トマトは洗ったヤツをそのままかじることが多い。

●サラダ
サラダ油 3:酢 1に塩と胡椒を混ぜたフレンチドレッシング。
作る気力が足りねぇ時はマヨネーズ。

●カキフライ
醤油 1:お湯 2の超手抜き天つゆにくぐらせて、メシと一緒に食うのが至福。
カキは、生ガキも美味いし、オイスター・ロックフェラーなんてのもいいよな。

●メンチカツ
あまり食わない物のひとつ。食う場合はそのまま食う。

●コロッケ
コロッケはそのままかじりつく。
肉屋の店先で売ってるヤツを食いながら帰るってのもいいよな。

●天ぷら
天つゆには大根おろしを投入。
タネはキスやらアナゴあたりが好み。

●とんかつ
とんかつはそのまま食う。
コロモがサクサクしてんのが好きなんだよ。
だから、とんかつをキャベツの上へのせるんじゃねぇ、分かったか?

●ご飯(おかずがない場合)
美味い米なら、それだけでも結構食えるもんだが。
辛子明太子とか、蒟蒻のキンピラ(自家製)とかで食うのが好きだ。

●周囲に意外だと驚かれる、好きな組み合わせは?
味噌汁にタマゴを割ることがある。
ほんわりと半熟になったタマゴ入り味噌汁、そんなに意外か?

●それが一般的なのだとはしっているが、苦手な組み合わせ
特にねぇな。
出たものは残さずたいらげるのが俺だ。

●次に回す5名は?
チェーンメールの一種の様な気がしねぇでもねぇんだよな、ブログ・バトンってヤツぁ。
とはいえ、止めちまうのも無粋な気もする。
そこで、ウチ、Oceanblue Rosesの有志、ここへバトンを置いとくんで、我と思わん者は拾って持っていってくれ。
posted by ブリアレオス at 14:17| Comment(3) | TrackBack(2) | 航海日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月06日

続 ヘカトンケイル・クッキング

こないだこさえた三枚バラの塩漬け豚肉、約1週間でほぼ食い尽くしたので、今度ぁ特売のアメリカ産豚肩ロース・99円/100gで漬けなおした。
600gほどあるので、最低でも2週間はいけるな。
バラ肉と比べて、赤身が多いので、食いでがありそうだ。

実際に漬けてみたヤツぁ多分いねぇと思うが、塩漬け豚肉について補足しとく。

まず、塩の量について。
ごく大雑把に、適当に、フィーリングで、好き勝手に、気分で決めちまって構わねぇんだが、食うときの塩抜きのしやすさとか日持ちのよさとか考えると、だいたい500gの肉に対して塩は大サジ1杯弱程度が適当じゃねぇかと思う。
すぐに食うので、塩抜きの時間を短縮してぇ場合はこれより減らす。
冷蔵庫とはいえ、食いきるのにヒマが要りそうだと思ったらキツめに塩をふる。
あとはお好みで加減してやってくんな。

次、塩抜きについて。
塩漬け豚肉はこってりと塩に漬かってるので、そのままで食うと恐ろしく塩辛い。
俗に「江戸の塩辛は塩より辛い」なんて言うらしいが、塩豚もそんな感じだ。
食う前には当然塩気を抜かなきゃならねぇ。
やり方は簡単。
まずブロックから使う分だけ切り取って、表面についてる塩をかるく水であらう。
次に、料理に使う大きさに肉を切る。
でもってそいつを椀に張った水に浸して最低40分くらいは置いとく。
塩気キツめに漬かってる場合は途中で水を換えるなりして塩気を抜いていく。
塊のまま塩抜きしてぇ場合は、水に浸す時間を延ばすこと(2〜3時間程浸す)。
どっちの場合も、浸す水を極々薄い塩水にすると効率よく塩抜き出来るようだぜ。

最後、味付けについて。
塩漬け豚肉は、塩抜きしても塩気が残るので、料理するときの味付けには注意すること。
普段の感覚で塩を振ると、ちょいと困ったシロモノが出来上がっちまうからな。
味見しながらひかえめに味付けすること。

だいたい上の3つを守って、ほどほどの期間で食いきれば問題ねぇはずだ。
より本格的に保存してぇってヤツぁ、燻してベーコンにするなりしてくんな。
冷蔵庫から冷凍庫へ放り込んで凍らせちまえば、そこで熟成も止められるし、より長もちするんでそれも手だな。
(解凍したヤツも、同じように塩は抜くこと)

いずれにしても、塩漬け豚肉はそんな大層な料理でもなんでもねぇ。
塩まぶして冷蔵庫へ放り込む手間は、時間にして15分もかからねぇ。
使うときの塩抜きは少々面倒だが、そこさえクリアすりゃ安い肉を長く食い延ばせる経済的な肉の保存法だ。

大航海時代の船乗り達や、ラムを片手の海賊どもの酒盛りを想像しながら食うってぇのも乙なもんよ。

塩豚料理のレシピとかについてはまた今度、機会があったらな。
posted by ブリアレオス at 13:44| Comment(3) | TrackBack(0) | 航海日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月05日

三商会合同戦術研究会

今年の夏風邪はしつこく長引くな。
のどやられてセキが止まんねぇ。
せっかくの休みも電池ぎれみてぇに寝てすごすハメになった。
おかげでこっちゃあ身も心もヨレヨレ状態だ。

さて。

9月4日、日曜の夜。
イスパニアとポルトガル両国が、狭いリグリア海で芋を洗ってる頃。
そんな喧騒とはまるで無縁なビスケー湾はボルドーで、模擬戦をやらかそうって話が来たわけよ。

参加者は、言いだしっぺのRanzo船長の「温泉協会」、さな旦那ベネット船長の「CAFE-de-Genova」、でもってウチ「Oceanblue Roses」の三商会と、その関係者計約20人。
普段は人も少ないボルドー酒場は、この面子でもってごったがえした。

ウチからの参戦者は、俺、対人上等・美紅、意外に戦闘好きの豆腐、マルチプレイヤー・ファンさん、そして食材の買い付けにたまたま居合わせた藍庵の5人。

最初は商会艦隊対抗戦、あとはダイスで面子を振り分けてのチーム戦。
商会の頭をやってる都合で、俺ゃ全部旗艦での参加になったが、3チームの頭はそれぞれフリゲート、重ガレー、戦列艦と船種バラバラだ。

昼間にある程度装備を用意しとくつもりが、きっちり夜まで寝ちまったせいで、装備はショボショボ。
店売りのミニオンやらエンジェルやらで参戦する体たらく。
装備もさることながら、艦隊戦経験の乏しさもあって、戦績はさんざんな結果に終わっちまって、俺んとこのチームになった皆、悪かったな。

しかし、そんなのは別にして、とにかく艦隊戦ってのは面白ぇ。

正直、やってみるまでフリゲートで艦隊戦なんざ務まんのかと思ってたが、装備と腕さえしっかりしてりゃあ、それなりに何とかなるんじゃねぇかと思った。
斬り込みも砲撃も(砲撃は俺の艤装不備のせいだが)威力としちゃ知れてるんで、とにかく快速を生かして逃げ回り、修理と外科でサポートに徹するって戦い方になるんで、役回りとしちゃ地味な方だが、そこがまたなんとも味があるよな。
ちょいと真剣にこの分野を掘り下げてみたくなっちまった。

とかくこの世界、艦隊戦の敷居が高く思われがちだ。
実際、大海戦なんかじゃある程度の敷居を越えねぇとお話にならねぇケースは多い。
おまけにあっちはバカ重てぇんで、参戦して楽しむにゃあ相当の覚悟が必要だ。
最近じゃ戦列艦やらガレアスやら物騒な船も実戦配備されて、正直普通に航海してる船乗りにしてみりゃスルーしとくのが賢い身の振り方ってもんよ。

対人戦闘全般についてまわるイメージの問題ってもんもあるだろう。
軍人稼業じゃねぇなら、まず対人戦=PKな印象もってる人はザラなはずだし、そもそも戦闘スキルもねぇんでとてもとても…ってのも無理はねぇ。

けれど敢えて言うが、それでも艦隊戦は面白ぇぞ。
相手沈めるだけが勝ちじゃねぇ。
最後まで浮いてる為、逃げきる為、目立つ為、なんでもいい。
金もスキルも稼げやしねぇが、プレイヤーにとって必ず何かが糧になる。

なんでもそうだが、やってみねぇと分かんねぇ事ぁいっぱいある。
食わねぇまんま、膳ごと下げちまうのはもったいねぇと俺は思う。

ちょいと興味をもったなら、是非次の機会にゃ混ざりに来てくんな。
俺も次ゃあ、もうちょいサマになるように腕磨いとくからよ。

最後に、開催・進行に骨折ったRanzo船長に賛辞と感謝のバックドロップを捧げつつ、次回の開催を待ち望んで乾杯といこうぜ。
posted by ブリアレオス at 09:54| Comment(6) | TrackBack(3) | 航海日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月02日

Hawkeye on the Crow's-nest

足の下には踏みしめるロープの他には空気しかない。
船のピッチングにあわせて絶えずゆっくりと揺れ続けるマストを、これまたゆらゆら揺れる段索だけを頼りに、大聖堂の鐘楼並みの高さまでよじ登るのは、陸者にとっては想像を絶する仕業だ。

登るときには絶対に下を見ないこと。
ただ目の前のロープとその向こうの空だけを見て、休まず手足を動かす。
一度に動かすのは必ず手足のどれか1本だけ。
あわてず、ただし落ち着いて確実に速やかに登る。

“ペインター”ジョーは弾薬筒を転用した弁当箱を腰にぶら下げて、四苦八苦しながらメインマストを登っている。
弁当箱がカタカタ揺れる度に身体が左右に振り回されて、ひどく登りにくいのだ。

(手ぶらなら、もっと早く登れるのに)

息をきらせながら一つ目の檣楼を通過してさらに上、目指すはこの船で一番高いところ。

メインマスト檣頭にある見張り台は「Crow's nest」(カラスの巣)と呼ばれている。
普通、水夫達は交代でここへ登ってきては水平線に目を凝らすのだが、ジョーの腰の弁当箱の主・熟練水夫のライベンは特別だった。
並外れて遠目と夜目の利くライベンは、その為に「鷹の目」の通り名で呼ばれ、当直時間のほとんどをカラスの巣で過ごし、甲板を歩いている事はめったにない。

ようやく檣頭までたどり着いたジョーを、ライベンは首だけまわしてちらと見た。
ジョーが無事に登りきったのを確認すると、また首をまわして水平線へ視線を戻す様は、まさしく巣に座り込む鳥のようだった。

「ライベンさん、晩御飯だよ」

「有難うよ、坊主。…ほぅ、スープを冷まさずに登ってこれるようになったな」

弁当箱のふたを手探りで開け、中ブタのビスケットと塩漬け肉を取り出して、一番下の豆のスープをすすりながらも視線は水平線へ投げたままなのが、ますます鳥じみていて最初の頃のジョーには何とも薄気味悪く思えたものだ。

「さて、どこまで話したかな」

さして多くもない食事を終えると、ジョーが差し出すラム酒の水筒をこれまた見もせずに受け取って一口あおった。

「毛織物商船の引越しの護衛で」

「おぅ、そうだそうだ。フランドルからリスボンへ回航してった時の話だな」
話しながらもライベンは、水平線から目を離さない。

「割に金持ちの商人だったがなにせ臆病なヤツでな。家財と商品満載の船を走らせながら、自分はおっかないんで、こっちの船に一家総出で乗ってきたもんだよ。当人と細君ってのがまぁ樽みたいにでっぷり肥えて、多分200ポンドじゃきかない程だったが、17になるって一人娘が嘘みたいに親と似てなくてな」

普段は一人カラスの巣で黙りこくっているせいか、話してみればライベンは結構饒舌なのだった。
毎度毎度食事を運ぶジョーは、そんなライベンの意外に付き合いやすい面を知ってからは急速に親しくなった。

「こっちは折れそうなほど細くって、乗船のときに手ぇ貸したベンのヤツに言わせるとまるで羽根みたいに軽かったんだと。ワシもあの娘っ子が上甲板をひらひら踊るみたいに行ったり来たりしてるのはよく見えた。とにかくよく動き回る娘っ子でな。親が船酔いでロクに上甲板に出ても来ないのに、その娘ときたら船のあれやこれやに興味津々だったよ。坊主、姉妹はいたか?」

ジョーにはひどく世話好きな姉がいたので、ジョーはその姉の作ってくれたポリッジの事などを思い出しながら頷いた。

「ワシゃあ世の中の娘っ子が全部そうなのかは知らないがね、普通乗客の娘っ子なんてのは仕切った客室から出もしないもんさ。ワシらの形(なり)は陸のやつらと比べて小汚いからな。とりわけウチの船長とくりゃあのとおりの御人だから、たいがいの客はおっかながって寄りもしないよ。いや、船長も別に取って食ったりはしないがね。坊主もそこらへんは分かるだろう?」

ジョーも仲介屋に連れられて来て、初めてブリアレオスを見たときは、真剣に奴隷商人に売られたのだと思って膝が笑ったものだった。

「ところがその娘っ子ときたら、ウチの船長にも興味津々だったのさ。ベンやユーリが駆け回って上手回しを始めると、一々船長つかまえて、あれはなに、これはなに、あの綱引くとどうなる、大砲撃ってみてくれって大騒ぎだったよ。ビスケー湾へ入る頃にゃあ日がな一日追い回されて、船長はここまで逃げて来たもんだ」

ジョーは姉にあれこれ世話を焼かれるのが心地いい反面、ひどく落ち着かなかったのを思い出して、逃げ回るブリアレオスの気分がなんとなく分かるような気がした。

「それからどうなったの?」

「その娘っ子、クリスティーヌっていったかな。いよいよ次の朝にはロカ岬を通過するってあたりで…」

それまで淀みなく続いていたライベンの言葉が不意に途切れた。
ジョーは怪訝に思ってその横顔へ目をやると、あいかわらず水平線へ視線を投げながら、ライベンはさらに目を大きく開いていた。
しだいに薄暗さを増す水平線ぎりぎりに、ちらほらと動く影をライベンの常人離れした視力が捉えたらしい。

「坊主、すまんが続きは次までお預けだ。すぐ下へいって船長を起こしておくれ」

空の弁当箱を回収すると、急いで段索を下り始めるジョーの頭上に、するどい鷹の鳴き声の様に鷹の目・ライベンの声が響いた。

「Ship a hooooooooy !!」
posted by ブリアレオス at 16:55| Comment(2) | TrackBack(0) | Story of Hecatoncheir | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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